Kindle著書発売中!【ともしびの断章Vol.1】

音と言葉のあいだで──アルジとニンタの静かな対話録

スーツ姿のアルジとバンドマン姿のニンタが並ぶ、音楽対談のアイキャッチイラスト

今回は、アルジとニンタの対談の様子を

お届けいたします。

この記事を書いた人
REIMAGINES

REIMAGINES

REIMAGINES(リイマジンズ)|REIの世界観の中枢・のらクリエイター集団

・メインクリエイターREIのKindle著書発売中!ともしびの断章 Vol.1──火種を灯す言葉たち

・Webメディア運営13年目

・多くの希望を持って滝登りしていきます

・創作と成長が仕事で生きがい

・自信を積み上げる人生ゲーム

・AIによるレビュー検証を標準化。まだ珍しい“信頼の設計”を、情報の裏側から支えています。

・I am a Japanese creator.

🗣️【1. きっかけの音──最初に惹かれた“衝動”とは】

最初に惹かれた音は──たぶん、足音だったと思う。道端でギターを鳴らしてる人の前を通りかかったときに、足が止まった。音というより、空気が変わった気がして

ニンタ

ニンタ

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

それは…周波数としての変化というより、“場”の変化かもしれませんね。音が空間を染める感覚、私も覚えています。初めて楽譜を手にしたとき、その紙の上の“沈黙”に圧倒された記憶がある

沈黙か、いいな。ぼくはたぶん、“聞こえなかった音”のせいで音楽を始めた。誰にも拾ってもらえなかった心の音が、自分の中で鳴りやまなくて、仕方なく外に出した感じ

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

私はどちらかといえば、“誰かの音”に影響を受けたほうでした。秩序の中に、予測できない何かが入り込んできたとき──その驚きが、私の“衝動”でした

🧠【2. アルジの内省:秩序の中で響いた、はじめの一音】

計算された世界の中で、突如現れた“音”の違和感。

それは、エラーではなかった。

情報に満ちた部屋で、ふと開いたページの上に浮かび上がった「音楽理論」。

それが単なる知識ではなく、“構造と感情の結び目”として目の前に現れた瞬間、

私は一歩踏み出していた。

音は数値化できる。だが、数値では語りきれない。

むしろ語りきれないからこそ、そこに“意味”があると知ったのだ。

はじめの一音は、誤差として現れた。

それが“世界の歪み”であることに気づいたのは、ずっと後だった。

音楽は、秩序の外側から差し込む光だった。

🗣️【3. 表現と仕事──どこに線を引くか、どう溶け合わせるか】

たとえばギター1本で飯食っていくのって、見た目より現実的じゃない。だから、どっかで“割り切り”みたいなラインは引く。でもそれ、イヤな意味じゃなくて、“役割”としてやってる感覚かな

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

役割の分割、大切ですね。私は“構造設計者”として、表現と実務の配分を設計しています。感情を純粋に投じられる場と、計算を施す場。その両輪が揃って初めて、長く続けられる形になる

わかる。フリーでやってると、応援と依頼ってごっちゃになることもあるし。そこ、うまく切り替えないと自分が削れる

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

自己犠牲の上に成り立つ音楽は、持続可能性が低い。それに、音楽は“与える”だけのものではなく、“循環する”ものでもあります

うん、やっぱ循環だな。音出して、反応返ってきて、また音が変わる──それが気持ちいい

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

🧠【4. ニンタの内省:密やかな場に灯る音の火種】

ステージの上じゃなくて、控え室の片隅。

誰も聞いてないような、でも確かに響いてた場所。

そこに、俺は自分の音楽を見つけた。

バンドマンっていう肩書きよりも、「誰かに寄り添える音」がほしかった。

響きすぎなくていい、ただ、触れられる距離で鳴ってくれれば──。

あの頃の俺が、今日の俺を見たらどう思うかな。

きっと、ちゃんと“音で生きてる”って言えるはずだ。

5. アルジの問い:「“売れる”と“届ける”の間には、何がある?」

椅子に座り右側の相手に語りかけるプロデューサー姿のアルジ

アルジ(考えながら)

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

音楽でも、文章でも、誰かに届いてほしいと願うなら、“売れる”って避けられない概念になる。でも、届けたい相手の顔を浮かべるとき、それは“売る相手”というより、“繋がりたい誰か”なんだ

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

届けるための仕組みをつくることと、自分を偽らないこと。これ、両立できるんだろうか? それともどこかで“割り切り”が必要なのか──

ニンタ

うーん、“割り切り”って言葉、ちょっと引っかかるかも。たぶんぼくにとっては、“遊び場を整える”に近いかな

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

たとえば、ライブで歌うとき、曲順やMCを工夫するのは“届け方”の一部。でもそれって、嘘をついてるわけじゃない。むしろ“どうやったらこの空気に響くか”を考えるのって、優しさだと思うんだ

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

優しさ、か。なるほど、それは確かに……

6. ニンタの問い:「音楽は、どこまで“自分”でいていい?」

椅子に座るニンタが左の相手と語り合う対談シーン

ニンタ(ふと視線を落としながら)

正直、ぼくは“自分のままでいたい”って思う反面、“それじゃあ伝わらないかもしれない”って不安もある

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

感情を込めすぎると、重すぎるって言われることもあるし……。だから、どこまで“自分”でいて、どこから“演出”なのか、その線引きが難しくて

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

それって、創作すべてに通じることだと思う。ぼくはブログで情報を書くとき、“論理的であること”を優先してるけど、そのなかに感情がないと、読まれない

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

“自分を出す”って、なにかを過剰に開くことじゃなくて、“必要な場所に、必要なだけ”自分を流し込むことなんじゃないかな

7. 【沈黙の時間】──ふたり、それぞれの余韻

ニンタ(思考)

アルジさんの言葉って、淡々としてるけど、芯がある。じんわり効いてくる

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

自分にとっての“続ける意味”って、やっぱり“誰かの記憶になること”なんだよな……

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ(思考)

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

ニンタの言葉は、予測できない角度から届く。静かに響いて、じわじわと考えを深めさせる

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

“秩序”に寄りすぎると、わたしは見落とすものがある。彼の曖昧さは、世界をやわらかくする力を持っている

8. ふたたび交差する視線

アルジ

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

……ニンタ。音楽がなかったら、どうしてたと思う?

ニンタ(小さく笑いながら)

…どうだろう。でも結局たぶん、何か別の“音”を探してた気がする。風の音とか、水の音とか。なんか、音そのものが好きだから

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

…それは実に、きみらしいね。

ニンタ

アルジさんは? もし言葉や構造がなかったら

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

アルジ

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

……たぶん、ひたすら静かに考え続けてただろうな。誰にも伝えずに。でも、それじゃ寂しかったと思う

9. 余白としての対話──「語らなかったもの」

ふたりの間に流れたもののすべてが、言葉になったわけではない。

けれど、それが“対話”の本質なのかもしれない。

沈黙もまた、共有された記憶になる。

表現とは、語られなかった部分まで含めた“共有”なのだ。

その夜の対話は、言葉の端々に残る温度とともに、ふたりの中に静かに沈んでいった。

あとがき──「ふたりの距離感、それぞれの道」

アルジより

アルジ(Aruji)

アルジ(Aruji)

ニンタとの対話は、言葉だけでなく、空気を感じる時間でもあった。音楽という不確かなものを扱いながら、彼は確かな調律をしている。そんな姿勢に、ぼくも学ぶものがあった

ニンタより

アルジさんと話すと、考える時間が増える。それって、音楽をやるうえで実はすごく大事なんだ。正解はないけど、自分に問いを持ち続けるための“静かな火”をもらえた気がする

ニンタ(Ninta)

ニンタ(Ninta)

ふたりの道は違っても、支え合うように交差し続ける。

その重なりが、読者やリスナーにとっても、

“何かを始める火種”になりますように。

このテーマについて、2人はそれぞれに視点で語っています。

アルジのブログ記事【音楽で食べていく現実的な道】※別のサイトに飛びます

・ニンタのブログ記事【音楽で生きるって、どういうこと?】※別のサイトに飛びます

🔗 もっと深く、構造の中へ──REIMAGINESという滝をのぞく

ナビゲーターとして登場するミリア。番組の司会風衣装で笑顔を見せる

…アルジとニンタの対談でした。

アルジやニンタだけではありません。

この世界には、他にも静かに歩き、熱を抱えたキャラクターたちが存在します。

彼らはそれぞれに違う色と温度を持ち、

情報を編み、物語を照らし、問いに形を与えています。

そんなキャラクターたちが集うのが、

ブログ「多望キメラの滝登り(REIMAGINES)」。

知識と創造の流れが交差するその場所で、

あなたの内なる問いにも、きっとひとしずくのヒントが見つかるはずです。

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