OpenAIから、新しいフラグシップモデル「GPT-5.2」が発表されました。APIでもすでに利用可能になっていて、公式ドキュメント上では現時点の主力モデルとして位置づけられています。
この記事では、読者さん向けにポイントだけサクッと整理します。
・参考、https://platform.openai.com/docs/models/gpt-5.2
目次
1 GPT-5.2って何者か
公式説明では、GPT-5.2は次のような特徴を持つモデルとして紹介されています。
- コーディングやエージェント的なタスクに強いフラグシップモデル
- テキストと画像を両方扱えるマルチモーダルモデル
- Reasoning token対応で、思考過程を使う高度な推論タスク向き
研究サイドの発表では、特に数学と科学分野での性能強化が打ち出されていて、GPQAやFrontierMathといった難度の高いベンチマークでもSOTAクラスの成績を出しているとされています。
2 スペックのキモは「桁違いの長さ」
開発者視点で一番インパクトが大きいのは、コンテキストと出力の「長さ」です。
- コンテキストウィンドウ
約 400,000 tokens - 最大出力トークン
約 128,000 tokens
ざっくりいうと、長大なドキュメントやコードベースを丸ごと読ませたうえで、かなりボリュームのあるレポートやコードを一気に生成できるクラスになっています。
3 使いみちのイメージ
公式ブログやシステムカードの位置付けから、GPT-5.2は次のような領域に特に向いているとされています。
- 科学研究や高度な数学タスク
- 大規模コードベースを扱う開発支援
- 長期の思考やエージェント的なワークフロー
- 長文のレポート生成やマルチドキュメント要約
「とりあえず何でもそれでいい」というより、
「長くて複雑で、ちゃんと考えさせたい仕事」を任せるモデル、というイメージです。
4 APIではどう見えているか
APIドキュメント上では、モデル一覧に「gpt-5.2」として掲載されています。
- モデル名
gpt-5.2 - 入出力
テキスト・画像 - エンドポイント
Chat CompletionsとResponsesなど主要なエンドポイントで利用可能
価格は他のGPT-5系より少し高めのフラグシップ帯で、
入力トークンと出力トークンでそれぞれ料金が設定されています。
5 これからチェックしたい人向けの一言
ミリアからのひとこと整理をすると
- 「長くて重い思考」を任せたいなら、まず候補に上がるモデル
- 数学・科学・コード・エージェント周りを真面目にやる人ほど恩恵が大きい
- コストも高めなので、軽い用途は従来のGPT-5系と使い分ける前提
という立ち位置になりそうです。




